2012年6月5日火曜日

PLACE / chillmountain HUTTE


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 chillmountain HUTTE は大阪の十三にあるコーヒーショップ(喫茶店)。
住所等はこちら→http://mt-chills.ocnk.net/page/4




“HUTTE”という単語は“山小屋”と言う意味を持ち、そのイメージに合わせて施された外観や内装は、ついつい都会の外れである事を忘れさせられてしまう。



店内には係わりのある作家やアーティスト達の作品や商品も置かれていて、欠かす事の出来ない内装の要素として店内に溶け込んでいる。




chillmountain HUTTE のもう一つの特徴は、コーヒーショップながらも店内にはDJブースと TIMEDOMAIN 社製のスピーカー YOSHII9 が常設されていて、大阪のローカルDJを中心に様々なDJ達がその場所でプレイしていると言う事。
また、 chill mountain hutte TV と言う番組名で不定期に USTREAM 配信もしており、過去録画には有名無名の入り混じった様々な記録がアーカイブされている。


山小屋とDJと街と言う要素を背景に持った chillmountain HUTTE がどの様にして誕生したのか…
それを知って頂く為に秋のキャンプパーティー Chillmountain から説明させて頂こうと思う。



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Chillmountain
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Chillmountain とは、毎年秋に大阪の河内長野、光滝寺キャンプ場 にて3日間通して開催されている野外パーティーで、今年で早8年目。

回を重ねるごとに少しづつ協力者は集い、その名前は徐々に浸透し、同時に規模も少しずつ大きくなっては来たものの、ユルさを根底に持ち、自由度高くノンビリ時間を過ごせるそのパーティーを彼ら自身は、いわゆる世間で言う所の “レイブパーティー” ではなく、 “キャンプパーティー” と呼んでいる。

彼らがそう呼ぶ通り、キャンプがパーティーの中心にある Chillmountain は、家族連れ、ペット連れ、バーベキュー、釣り、山間浴…等々、様々な目的の人達が集い、河内長野の山あいは3日間を通して音楽やアートに彩られ、思い思いに遊び、動き、過ごせる一つの集落が作り上げられる。

そんな Chillmountain を彼らが始めたのは2004年。
その頃の主要メンバーは、 GROUND、RYOKO、TOSSY、M◎M◎、BARBA、chirureru、の6人。
初回は自分達の遊びの範疇の、ごくごく小さなパーティーだったそうだ。

前述した通りに回と成長を重ねて5年目、彼らはその胸の内に描いていた次の段階の目標へ進む事を決意し、行動に移したのだった。

彼らは5年間、ただ Chillmountain の運営だけをしていたのではなく、始めた頃は心のどこかで漠然とイメージしていた、自分達の活動の拠点であり、且つ、周囲の友人達の表現と交流の場となる様なお店を作りたい、という目標を実現する為に、少しずつ、そして着々と準備を進めていたのだった…。




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chillmountain HUTTE
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Chillmountain 主要メンバーの、GROUND、RYOKO、TOSSY、M◎M◎、BARBA、chirureru、の6人の内、最初に動いたのは GROUND と RYOKO、そして、デコレーション担当のBARBA の3人。

開店するお店のイメージは “コーヒーショップ”。
分かりやすく言えば喫茶店。

大阪で音楽やファッションに興味がある20代が活動する地域と言えば、心斎橋、難波、梅田、天王寺辺りがまず頭に浮かぶだろうし、彼らが街で活動していたのも当然その辺り。

お店を持つ事を考えると、真っ先に思い付くのはきっとその行動範囲内だと思うが、彼らが選んだ場所はなんと淀川の向こう、大阪のダウンタウン、 十三(じゅうそう) と言う街の、中心地からは少し奥まった住宅街の一角のマンションの一階と言う、それまでの自分達の行動範囲からは離れた、少し辺ぴな場所を選んだのだったが、彼らにはそれを補うだけの繋がりや魅力があった。



訪れる人達は、コーヒーを飲むために来る人以外にも、彼らやそこに集う人達に会いに、もしくは、アーティストや物作り等をしている表現者達にとっては新しい発見や繋がりの場所として、多少遠くても足を運ぶだけの価値のあるお店を作る事が出来たのだった。


アーティストや物作り等をしている人達の多くは少人数のコミュニティーを作り、一般社会の中ではマイノリティー(少数派)である事が多く、普段の生活の中では別のコミュニティーとはなかなか出会えないはず。



そういう人達が思い描く目標を山頂と例えるならば、そこ向かって歩き続けている人たちが休息を取りに集う chillmountain HUTTE は、まさしく街の山小屋。



本人達にとっては、「ただ、山小屋をイメージした…」だけだったのかも知れない。

しかしなんとなく…そのイメージの役割を chillmountain HUTTE は、しっかりと果たしているのではないかと感じさせれてしまうのである。




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お店の外観と内装は Chillmountain のデコレーション担当の BARBA により、“Chillountain 的山小屋”  をイメージしてオープン時に施された。




彼らのシンボルでもある△(三角形 / イメージとしての山)を基調に幾何学的にデザインされた床や、暖色系の配色の店内は木材と布を中心に装飾され、その有機的な味わいは、どこか無機質な街の景色とは対照的で、扉の向こうの暖かさに包まれた異空間はしばしの間、現実社会からの逃避を味あわせてくれる CHILL OUT空間として、訪れる者を迎え入れてくれる。



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店内に設けられたDJブースは大阪のローカルDJ達の活動の場としても機能しており、開店当初は店内のBGMとしての役割のみだったが、そのBGMを外部でも聴いて頂ける様にと、cillmountain Hutte の良き相談役でありアドバイザー、そして、今は無き大阪はアメリカ村にあったユーズドレコードショップ DJ'S STORE のオーナー Toshi Nishimura さんのアドバイスと協力を元にUSTREAM 配信の機能が整備されて、chillmountain hutte TV として、大阪のローカルDJ達に広く認知される様にもなった。




現在では、大阪のローカルDJ達の等身大のプレイを聴けるだけでは無く、時には来阪した名の知れたDJが訪れプレイする事もあり、いち喫茶店でありながら、DJ達の重要な活動、情報、交流の拠点になりつつあるのではないだろうか。

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キャンプパーティー Chillmountain の運営をしていく中で繋がりを深めていったアーティストやデザイナーや作家達。
その多くは、高いクオリティーのデザインや物作りは出来ても、個人での活動の為、商品化までは形にできなかったり、商品化できたとしてもなかなか売る場所が確保できなかったりする事が多い。
chillmountain HUTTE ではそういった人達の活動の場と機会をサポートしたいという思いから、身近なアーティストやデザイナー、物作りをしている人達が作った、個性豊かで気持ちの込もった小物や雑貨等を積極的に取り扱い、それらは店内所狭しと並べられていて、欠かせない内装の一部となっている。

それらの商品は、 Mt.Chills のWEB SHOP でも閲覧、購入が可能であるが、機会があれば是非足を運び、実物をその目で見て触れてみて頂きたい。

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…と言う様に、 chillmountain HUTTE は“コーヒーショップ”でありながら、コーヒーだけでは無く、いろいろな人の思いや表現が繋がり、混ざり合い、新しい何かが生まれる場所として、今日も大阪、十三の歴史に刻まれているのである。



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BIG CHILL FOOT
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ここまでは chillmountain HUTTE のショップイメージや活動、そのスタンス等について紹介させて頂いたが、肝心の看板商品、コーヒーについても少し紹介させて頂こうと思う。

現在の chillmountain HUTTE のレギュラーとなってるコーヒー BIG CHILL FOOT 。
その誕生に至るまで…


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キャンプパーティー Chillmountain の出品用に美味しいコーヒーは無いものかと探していたある日、知人に紹介してもらったのはコーヒー屋さんでは無く、Yamaoka Pizza

Yamaoka Pizza は、奈良県生駒市は鬼取町の高台にお店を構える山小屋レストランで、そのお店の料理はもちろんの事、出していたオーガニックコーヒーも大変美味しいとの事で実際に口にしてみた所、その味に惚れ込み、早速 Chillmountain での出品用に豆を譲って頂く事になった。

その後もその味が忘れられず、chillmountain HUTTE 開店の際に卸はできないかと Yamaoka Pizza に相談してみたところ、営業形態からも考えて流石に卸までは難しいと言う事で断念。
やむを得ず、通常の業者からコーヒー豆を仕入れる事にしたが、やはりあの味を忘れる事はできなかった。

そんな時に出会ったのが、現在の仕入れ先である YOTSUBA COFFEE 。

知人に紹介してもらった YOTSUBA COFFEE は、スタッフの中にも音楽好きでDJをやっている方がいると言う事で、chillmountain HUTTE で一度パーティーをやって頂くと言う運びになった。

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その日は、ただDJをやるだけでなく、店の表にテントを貼り、簡易的に野外の環境を再現した上で、コーヒー豆を煎るところから入れるところまで実演してもらうという、 YOTSUBA COFFEE ならではのパーティー内容だった。

そうして、入れてもらったコーヒーを飲むと…
あの、Yamaoka Pizza のオーガニックコーヒーの味に勝るとも劣らない、自分達が求めていたコーヒーの味がそこにはあった。
それが YOTSUBA COFFEE との関係の始まりだった。

仕入開始当初は既定のラインナップから数種類の豆を仕入れていたが、かねてより Chillmountain Hutte のオリジナルのブレンドを作りたいという思いがあり相談を持ちかけた所、快く引き受けてくれたのだった。

そうして、意見の交換、味の微調整を入念に繰り返し、3か月かけて出来上がったのが、 chillmountain HUTTE のオリジナルブレンドコーヒー“ BIG CHILL FOOT” なのである。

現在ではその他にも数種類のドリンクや、ローチョコ等が、訪れる人達に憩いのひと時を与えてくれている。


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YOSHII9
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chillmountain HUTTE のもう一つの魅力は常設スピーカー、TIMEDOMAIN 社製の YOSHII9 。

このスピーカーシステムは元々、chillmountain のアフターパーティー等のごくごくプライベートで小規模なパーティーなどで使用する為に購入された物で、それを常設とした chillmountain HUTTE という場所は、そういった彼らのプライベートの遊び、すなわち、彼らのリラックスした状態での遊び方の再現の場でもある。

今となっては、chillmountain HUTTE と YOSHII9 はワンセットであり、その感触は、USTREAM 配信では決して味わえない現場の生の感覚なのではないだろうか。

音楽再生の楽しみは、その楽曲やアーティスト、DJのプレイを楽しむと同様に、音響システムの鳴りを楽しむと言うのもひとつの要素である。

音響システムを楽しむと言う事は、記録音楽の再生と環境の調和の度合いを楽しむと言い換えられるのではないだろうか…

chillmountain HUTTE では、店内のBGMを外部でも聴いて頂ける様に USTREAM 配信を行ってはいるが、山小屋をイメージした店内、コーヒー 、様々な人の交わり、DJ、そしてDJが選曲する音源を再生する YOSHII9 …
これらが揃って、初めて chillmountain HUTTE と言う環境は成立する、と言うのは少し大袈裟かもしれないが、USTREAM では伝わらない空気感が確かにそこには存在するし、YOSHII9 はその空気感を構成する一つの要素なのである。

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余談ではありますが、 chillmountain HUTTEでは YOSHII9 の販売も受け付ています。
興味がございます方は、お気軽に店員にご質問、ご相談下さい。








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chillmountain
HUTTE

今年の Chillmountain や、関連する情報などは
コチラ











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